がんぐら餅・がったら餅(大舘)

=真澄記= 
出川の村で宿をとった。宿の主が「がんぐら餅、がったら餅」なるものを言い出して、やたら勧める。 
「がんぐら餅」は「鍋子摺」と言い、なべすりもち、ねりまもち等、数々の名がある「牡丹餅」「萩の餅」のことであった。 
「がったら餅」は白い餅、いわゆる真餅のことであった。